5月初めに西海岸に向かう飛行機から見下ろしたデンバー首都圏南部。なんと我が家が見える。何メートルくらいの高さから見下ろしているのだろうか。ほんの数秒目がとまっただけだったが、昇り始めた朝日に照らされ始めている状況が上空から見下ろすことができた。
人工260万人ほどの首都圏のほんの一部をみることができただけなのに、なんだか自分の住んでいるところが小さくみえた。それでも飛行機が西に向かうにつれてロッキー山脈の麓に近づいていくと家の数は少なくなり、麓から山岳部に入っていくと、なんとか大きな道が見える程度になっていく。見下ろしながら、あの道はハイウエイ何番だな、とか分かる。山々が同じような顔つきで見えてくる中でも、ふと目を引く表情があった。それは夏になるとシロイワヤギを撮影に登るマウントエバンス。標高約4300メートルある北米一高い所まで舗装道路が走っている山として知られている。
希薄な空気を思い出させる景色。山頂に向かう道が見えるが真っ白。まだ除雪はされていない。山頂下にあるサミットレークとそれを削りだしている侵食がみてとれる。
朝日を浴びて輝いている山肌。今年も来いよ、と読んでいるかのように見えていた。昨年生まれたシロイワヤギの子ども達は無事に越冬をしてくれただろうか。今年も会えるだろうか。そして、今年生まれる子ども達は元気に生まれてくるだろうか。様々な思いがよぎる。
大自然との接点とは、どこにでもあるような気がする。現代の技術が普及する生活環境の中でもみつかる。それはどんなに人間が進歩しても、人間は自然の中に存在する生き物の一つに過ぎないからだ。そういう考えを自然は常に再認識するようにチャンスを与え続けてくれている。
有難きかな。空からの眺めが幸せを呼んでくれる一つの窓口のようにさえ思えてきた。

人工260万人ほどの首都圏のほんの一部をみることができただけなのに、なんだか自分の住んでいるところが小さくみえた。それでも飛行機が西に向かうにつれてロッキー山脈の麓に近づいていくと家の数は少なくなり、麓から山岳部に入っていくと、なんとか大きな道が見える程度になっていく。見下ろしながら、あの道はハイウエイ何番だな、とか分かる。山々が同じような顔つきで見えてくる中でも、ふと目を引く表情があった。それは夏になるとシロイワヤギを撮影に登るマウントエバンス。標高約4300メートルある北米一高い所まで舗装道路が走っている山として知られている。
希薄な空気を思い出させる景色。山頂に向かう道が見えるが真っ白。まだ除雪はされていない。山頂下にあるサミットレークとそれを削りだしている侵食がみてとれる。
朝日を浴びて輝いている山肌。今年も来いよ、と読んでいるかのように見えていた。昨年生まれたシロイワヤギの子ども達は無事に越冬をしてくれただろうか。今年も会えるだろうか。そして、今年生まれる子ども達は元気に生まれてくるだろうか。様々な思いがよぎる。大自然との接点とは、どこにでもあるような気がする。現代の技術が普及する生活環境の中でもみつかる。それはどんなに人間が進歩しても、人間は自然の中に存在する生き物の一つに過ぎないからだ。そういう考えを自然は常に再認識するようにチャンスを与え続けてくれている。
有難きかな。空からの眺めが幸せを呼んでくれる一つの窓口のようにさえ思えてきた。
不安定な天候が続いていた5月に終わりを告げるかのように初夏の暑さを感じる天気が始まりました。とは言ってもコロラドは6月は雷雨の多い月。夏の天候としては過激な雷やどしゃぶり、そして雹や竜巻なども平野部では発生することがあります。でも、そんな季節の良さは「雲」たちの暴れぶりかなあ。青空で雲ひとつない日は写真撮影にはつまんない静かな情景になります。雲がブルースカイをキャンバスにして躍動感豊かに動き回る時、撮影時の構図に動きを与えてくれたり、光の強弱を活かしてくれたりします。
いつものごとくサンルイスバレーに出向いた時、砂漠地帯にある湖でペリカンの群れに会いました。標高2,300mほどの高地ですが渡り鳥のアメリカン・ホワイト・ペリカンはやってきます。背景のサングレ・デ・クリスト山系を背にしてなんとものどかな光景。しかし、この湖の周りは砂地の荒野。つまり砂漠地帯なんです。不思議な感じもしますが、そんな環境でありながらも動植物は順応性を持って生きているということに感動します。
山の麓にかすかに見えるのは我がホームグランドである撮影地、グレイト・サンド・デューンズ(大砂丘)です。いつ訪れても何かを魅せてくれる大自然の暖かさを感じます。何年通っても飽きない偉大さ、そして多様性を持った風景の中の命と変化が魅力。今日はどんなものを魅せてくれるのだろうと、いつも楽しみに足を向ける場所を与えられたことに感謝しながら、今年も自分の写真を通してできる役割を求め砂地を歩きます。これからの砂漠地帯は雷雲に気をつけないと命取りになりかねません。何しろ自分自身が突起物になりますから、避雷針ではなく落雷ポイントとして目立ってしまうようなところ。気を張って空の様子を伺いながら、風を読み、雲の流れと相談しながらポイントを探して撮影する季節。これもまあ撮影の醍醐味なのでしょうね。
制約を避けるのではなく、制約を受け入れることによって研ぎ澄まされる「気」は撮影にも生かされています。
5月中旬。日本は新緑で山野が溢れるばかりのエネルギーで盛り上がっていることと思います。数週間遅れているように思われるロッキーの自然も少しずつながら初夏に向かって変化をし始めました。そうは言っても大陸性の気候は極端で30℃近く上がったと思ったら翌日は雪が降る、などということも珍しくありません。
仕事の打ち合わせと信頼できる仲間たちとの出会いと再会という有意義な時間を過ごさせて頂き、13日に戻りました。彼らも時間の大切さを感じ、自分たちに与えられたギフトを活かして生きています。何を話しても前向きでプラス思考。これが大きな機動力となり、また各々の人間的な魅力となってあふれ出ています。
昨年知り合った初対面とは思えなかった方との再会は出来ませんでしたが、彼のお蔭で知り合った仲間とは再会できました。今回の出張はきっとそんな中での次なる流れを促すものだったのでしょう。何事も前もって全て明確に提示されてはいませんが、少なくとも物事が前に流れていると信じていると、結局は与えられたチャンスとして具体化してきます。
そうそうLXの後期型の良品を見つけることができました。仲間の一人がカメラ関係の仕事をしているのですが、偶然オークションで見つけてくれました。滅多に見つからない後期型で、しかも程度がかなりよく、整備もされているものでした。早速お願いして譲っていただき持ち帰りました。このLXもほかの仲間たちに仲間入りし今年の砂漠撮影に活躍してくれることと思います。
何事も物事には意味があると思います。それはいいものだけではなく悪いことも含めて、全てが必然的に起こっていると思います。また、そう思うことによって物事を前向きに考えていると、少しずつ自分に与えられたギフトが見えてきます。私もこの年になってやっと分かってきたような気がしています。また写真を通して少しずつ、その流れが具体的なものとなって姿を現し始めました。
一度きりの人生。有難く自分を活かしたいと思います。
仕事の打ち合わせと信頼できる仲間たちとの出会いと再会という有意義な時間を過ごさせて頂き、13日に戻りました。彼らも時間の大切さを感じ、自分たちに与えられたギフトを活かして生きています。何を話しても前向きでプラス思考。これが大きな機動力となり、また各々の人間的な魅力となってあふれ出ています。
昨年知り合った初対面とは思えなかった方との再会は出来ませんでしたが、彼のお蔭で知り合った仲間とは再会できました。今回の出張はきっとそんな中での次なる流れを促すものだったのでしょう。何事も前もって全て明確に提示されてはいませんが、少なくとも物事が前に流れていると信じていると、結局は与えられたチャンスとして具体化してきます。
そうそうLXの後期型の良品を見つけることができました。仲間の一人がカメラ関係の仕事をしているのですが、偶然オークションで見つけてくれました。滅多に見つからない後期型で、しかも程度がかなりよく、整備もされているものでした。早速お願いして譲っていただき持ち帰りました。このLXもほかの仲間たちに仲間入りし今年の砂漠撮影に活躍してくれることと思います。
何事も物事には意味があると思います。それはいいものだけではなく悪いことも含めて、全てが必然的に起こっていると思います。また、そう思うことによって物事を前向きに考えていると、少しずつ自分に与えられたギフトが見えてきます。私もこの年になってやっと分かってきたような気がしています。また写真を通して少しずつ、その流れが具体的なものとなって姿を現し始めました。
一度きりの人生。有難く自分を活かしたいと思います。
今年4月4日に発売になりました写真集「大砂丘の声」が多くの方々の手元に旅立っています。コロラドに持ち帰りました何十冊かもほぼ完売の状態となり、次回の帰国時に第二便として持ち帰る予定となりました。撮影地であるコロラド州モスカのグレイト・サンド・デューンズ国立公園ビジターセンターの在庫も完売となり追加注文の催促を頂いています。英語圏でも徐々に評価が出始めました。地元であるコロラド州内の主要書店への販売契約の話の可能性がでてきました。
ベストセラーになるような題材ではありませんが、自然との繋がりを深いところで感じて頂ける写真集になってもらいたいと願ってる中で、多くのファンや支援の皆さんが輪を広げて下さっています。感謝の気持ちで一杯です。また写真集が写真だけの視覚的な芸術、物語に終わらず、感性や個々の生き方に何かを伝えられるようなメッセージの役割をも果たしてくれたらと願い望んでいます。
まだ発売から一ヶ月経っていませんが、写真集はアメリカ大陸、アジア大陸、ヨーロッパ大陸、アフリカ大陸、オーストラリア大陸と世界の五大陸へと旅立つことになりました。これは大変な名誉であり、言葉で表現できない喜びでもあります。
皆さんからの暖かいご支援に、心よりお礼申し上げます。
ベストセラーになるような題材ではありませんが、自然との繋がりを深いところで感じて頂ける写真集になってもらいたいと願ってる中で、多くのファンや支援の皆さんが輪を広げて下さっています。感謝の気持ちで一杯です。また写真集が写真だけの視覚的な芸術、物語に終わらず、感性や個々の生き方に何かを伝えられるようなメッセージの役割をも果たしてくれたらと願い望んでいます。
まだ発売から一ヶ月経っていませんが、写真集はアメリカ大陸、アジア大陸、ヨーロッパ大陸、アフリカ大陸、オーストラリア大陸と世界の五大陸へと旅立つことになりました。これは大変な名誉であり、言葉で表現できない喜びでもあります。
皆さんからの暖かいご支援に、心よりお礼申し上げます。
4月。春のニュースが入ってくる中でコロラドは2週間位ほかの地方より遅れているのかもしれません。
緯度で言うと日本の仙台ほどの位置にあるのが、コロラド州のキャピタル(州都)デンバーですが、そこから約400キロほど南南西に行ったところにあるのが大砂丘です。標高2400メートルにあるということと大陸の内陸部にあるということもあってか、日本の季節の流れとはちょっと違ったものがあります。
冬に積もった雪が溶け出してメダノ(Medano)クリークが姿を現しています。この川は常に流れているのですが、水量が少ない季節は砂丘の下を流れていて姿はありません。この初夏に向かう季節は冷たい水がどこからともなく姿を現しては消えていきます。神秘的な生態系の営みがみられ、吹き上げ移動した砂が水で流し戻されるというサイクルにもなっています。上から流れるトウヒや杉のぼっくりや枯れ枝が含まれた水は、砂に栄養を与えないまでも森の恵を下に届けようと動き続けています。
4月も末だというのに氷点下。凍える指をこすりながら夕暮れを待っていると、舞い散る砂で少しかすんだそらが赤く輝きだし、空の色を反射してメダノクリークの水面を走る波たちが綺麗に輝いていました。
緯度で言うと日本の仙台ほどの位置にあるのが、コロラド州のキャピタル(州都)デンバーですが、そこから約400キロほど南南西に行ったところにあるのが大砂丘です。標高2400メートルにあるということと大陸の内陸部にあるということもあってか、日本の季節の流れとはちょっと違ったものがあります。冬に積もった雪が溶け出してメダノ(Medano)クリークが姿を現しています。この川は常に流れているのですが、水量が少ない季節は砂丘の下を流れていて姿はありません。この初夏に向かう季節は冷たい水がどこからともなく姿を現しては消えていきます。神秘的な生態系の営みがみられ、吹き上げ移動した砂が水で流し戻されるというサイクルにもなっています。上から流れるトウヒや杉のぼっくりや枯れ枝が含まれた水は、砂に栄養を与えないまでも森の恵を下に届けようと動き続けています。
4月も末だというのに氷点下。凍える指をこすりながら夕暮れを待っていると、舞い散る砂で少しかすんだそらが赤く輝きだし、空の色を反射してメダノクリークの水面を走る波たちが綺麗に輝いていました。

